クリムゾンの迷宮 感想 ネタバレあり
この記事はネタバレを含みますのでご注意ください。 貴志祐介のクリムゾンの迷宮を読んだ。 面白かった。 あらすじとしては起きたらわけのわからん場所にいた主人公がたまたまパートナーとなった女性と組んで誰かに仕組まれたゲームのクリアを目指すというかんじ。 ゲームの主催者はわからないまま終わるが非常に巨大な組織で金持ちの道楽としてこのようなゲームを主催している模様。 ゲームは複数人で行われ、殺し合いが起こるように仕組まれている。 過酷な状況で人がどう判断し 行動し、どのような結果になるのか、刺激的なシーンとともに映像として楽しむために主催されている。 このゲームをみるのは悪趣味な金持ちである。 主人公は過酷な環境の中でサバイバルしつつもゲームに勝ち残るために考え、行動していく。 ゲームの参加者とのバトルも避けられないため、スリルのある展開を楽しむことができる。 この小説を読んで思い浮かんだのはメタルギアソリッド3だ。 サバイバルをしつつも戦闘もあり、追手から隠れなければならない。 ゲームっぽい楽しみ方ができる小説だ。 そしてそれが楽しめるのは自分ではない誰かがやっているからだ(小説やゲームの場合キャラクター)。 自分はやりたくない。 まあ死んだり痛かったりしなければやってもいいけどうまくやれる自信はない。 この小説の主人公もかなり物知りだ。 といっても特に天才的に描かれていないところも感情移入してハラハラできる要因かもしれない。 しかし、こういう小説を楽しめるというのはこの小説内の悪趣味な金持ちと同じような資質はあるのかもしれない。 もちろんグロテスクなものを見たいというのが分かれ目なのだろうけど。 しかし逃走中とかのテレビがはやったのも似たようなものを見たいと思ってる人がおおいからではないか。 人の性格とか判断とか行動って結構違うと思うけど日常ではそれはあんまり見ることができないような気がする。特に日本はそうなのかもしれない。 そういう意味ではこういうゲームってのは普段見れない人の多種多様さみたいなものを引き出すいい方法なのかもしれない。 ひとの性格の違いとかを見るのが楽しいというのはなんなんだろうか。 ○○派か××派かみたいな話題は結構盛り上がるしね。 自分と同じ考えなら共感できるし違う考えならなんでそう